多言語話者の海外移住日記

変化を好み移住をくりかえす5か国語話者です。母国日本も大好き。現在は台湾。

台湾人が露骨に表した外国人に対する不信感

先日、台湾でヤマハ音楽教室の店にあったヤマハのアップライトピアノを1年間借りる契約を交わしました。ヤマハに行ったのは信頼に値すると思っていたからです。

お店の人とは雑談を交わし、いい気分で契約を終えることができました。

そしてすでに言われた通りの保証金と1年分の賃貸料と運送料を一括で払い、今日家に運ばれてくる予定だったピアノ。

出発する前に連絡があるとのことで待っていたら、予定どおりの時間にラインの電話が。おーもうすぐ来る!と思い、わくわくして出ると知らない男性の声。(店には女性しかいなかった)どうやらヤマハが持つピアノではなく、ヤマハが仲介した人のピアノだったとそこで知る。

「あなたの台湾の電話番号を教えて。」というので、私はまだ電話番号の契約をしていないので着いたら今のようにラインに連絡するか、マンションのフロントに一声かけてくれと頼んだ。

しかし男性の質問の意図は違ったようだ。

「違う違う、あなたの電話番号が必要。そうでなければ友達の電話番号を教えてくれ。もし僕のピアノを持ってあなたが消えちゃったらどうしたらいいんだ」

と言う。

ええええ?? 盗まれる前提なの?

何故この人はこんな無礼なことを直接言えるのか?もうお金も全部払ったのに?

しかも次々と

「ヤマハで交わした契約書の写メを」

「あなたのパスポート番号も一緒に」

などと要求してくる。

あまりの無礼さと勝手に泥棒扱いしてくる態度に私もちょっと黙ってられなくなった。

言われた額の保証金はもう払ったよね?それはあなたのピアノを守るためにあるんじゃないんですか?そりゃおかしいでしょ、と。返しながらも言われた通り写メを撮って送った。

なんとなくこの一方通行的な人にパスポートの中身を全部渡したくなかったので、名前とパスポート番号だけが見えるよう写メを撮った。

するとさらに不信感を抱いたのか、

「保証金は15000元しかもらってないよ。僕のピアノは7万元もするんだ。たった29000元(保証金と賃貸料)払っただけでピアノを買ったと思わないでくれ」

と言ってくる。

驚いて目が点になってしまった。

なんの勘違いをしてるのこの人・・・・?

勝手に話が向こうの被害妄想に進んだところでさらに

「契約取り消しましょう、嫌なら別にいいよ」

「電話番号すら持ってないとか」

「それ(電話番号)すら無理ならお金返すし、全部」

といってくる。もう私はあきれてものが言えなかった上に、この人に借りたピアノを弾く気すらしなくなったので同意し、やりとりが終わった。

これが実際のラインのやりとりです。私がパスポートの写メを送った直後から。すでに契約を交わした人に対してこの言いよう。お金も受け取っているのに。酷いもんでしょう。

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この紀順銘とかいう人物は一体なぜ私にこんな態度をとったのでしょう?

僕の7万元もしたピアノが取られてしまう被害妄想にかられているのなら、彼はなぜヤマハに大事な僕ちゃんのピアノを賃貸する仲介をお願いしたんでしょう?

そして一番不思議なのがなぜ、パスポート番号よりも台湾の電話番号を信頼しているのだろう?

なぜ、「電話番号を持っていない!=盗むつもりだ!」という発想になるのだろう?

台湾にはもちろんプリペイドカードがあり、誰でも好きなだけ使い捨て出来ます。その番号がなぜパスポートより大事なのか?

謎。

確かに台湾人はやたらと電話番号を重視する傾向があります。なんでも電話番号を要求します。電話の長期契約だって保証金を払えば外国人でも簡単に契約できるのに。

 

そんなあてになりそうにない電話番号を持ち出して騒いだこの台湾人。
つまりこの人の根底にあったのは

「台湾の電話番号を持たない人は信用できない」

ではなく

「外国人だったから」

ではないかな。ラインのやりとりからも電話からも、根拠もなしに頭から疑ってかかっており、一方的で上から目線での物言いはこちらを憂鬱な気持ちにさせます。

最初から外国人に貸すことを想定していなかったのにヤマハが勝手に契約してしまった。しかし最初からはなはだ外国人に貸す気はなかったので、運搬を約束した日に持って行くふりをし、ケンカを吹っかけて取り消した。盗まれちゃう前に!と。こんなところでしょうか。

そりゃ確かに会ったこともない相手を信用できる人のほうが少ないのかもしれないけれど。 でもそれなら賃貸は身内のみでするべきだよね?

 

すべての台湾人がそうでは決してないですが、13年前にも私の知る台湾人には外国人差別の強い傾向がありました。(といっても日本よりはずいぶんマシだと思う)

おおかたの台湾人は日本人にはめいいっぱい親切にしおもてなしをするので、日本人は一般的に台湾人が友好的でつきあいやすいと思っています。しかし、そう思う日本人たちは彼らが東南アジア人と接する姿を見たことがありますか?

私がインドネシア人の友だちを連れて会ったとき、彼らがインドネシア人に一切話しかけず、その場にいないかのようにふるまったのを見た経験があります。

中国人に対してもそうです。中国政府を嫌う人が多いのはわかります、しかし個々の中国人を、付き合いをしてもいないのに勝手に毛嫌いする人だってとても多い。最近は中国に出稼ぎに行かざるを得ない人も増えたため少し変わってきているようですが。

 

 話を戻しますが、今回は彼ら台湾人から見て私の何かに信頼性が欠けていたのでしょう。電話番号を持っていなかったからか外国籍だったからかその両方か。ビザやパスポート、部屋の契約書や銀行口座などいくらでも身分を提示する方法があったにもかかわらず、この人は電話番号と国籍のみで判断した。
私はあまり電話番号を持つことに重要性を感じてはいませんでしたが、明日ぐらいに台湾の電話番号を持とうと思っています。郷に入れば郷に従うのが基本ですからね。

ということでみなさん、台湾ではビザやパスポートを提示するより電話番号のほうが信頼されるようです!でないと泥棒扱いされるかもですよ!

そして逆に、日本に住む外国籍の人々が今日の私みたいな嫌な目にあっていないことを祈ります・・・。

日本は単一国家なんで外国人に慣れていない人もかなり多いんだろうけど、もう時代はどんどんすべての人種の統一に向かっている。だから英語も積極的に使い、外国人が困っていたら勇気を出して少しでも助けてあげてほしい。善意で積極的に関わっていってほしい。

少子化が急激に進む日本には外国人労働者の助けがなければやっていけない人がたくさん存在します。彼らから都合のいいところを摂取するだけでなく、彼らの文化も理解しようと努力し対等に接してあげてほしい。

ちなみに私には、明日来てくれて電話契約を手伝ってくれる台湾人の友だちがいます。本当にありがたいです。もうヤマハでは借りないけどね!

 

下次見!