NANAKOの海外移住日記

変化を好み移住をくりかえす5か国語話者です。母国日本も大好き。現在は台湾。

中国当局が北京のデモ抑圧に成功、でもその方法は。。

8月6日、北京で中国当局による大規模な携帯の中身チェックが行われました。

 

このツイッターの内容によると、地下鉄に乗ろうとしていた人々が携帯電話のロックを解除するように支持され、主にウィーチャットなどのチャット履歴を一人ずつチェックされたのだそう。ビデオ見ても明らかですが、ものすごい並んでますよね。朝の通勤時間からこんな状態じゃほとんどの人がいつもの時間に地下鉄に乗れず、仕事にも大幅に遅れたのでは。。。!?

 

なぜ突然政府はこんな事をしたのか?

実はこの日、朝8時30分から中國銀行監督管理委員会本部の前でデモが行われる予定だったんです。

デモの発端は今現在、中国でハイリスクハイリターンの融資会社(P2P)に投資をしてお金を失った人達が右肩上がりに増えている事。

どのぐらいヤバいかというと、融資に失敗し返済ができなくなって潰れた会社は2013年には93社だったのに対し、2018年にはたった半年で4500社に届きそうな勢いで増えています。(China's Peer-to-Peer Lenders Are Falling Like Dominoes as Panic Spreads - Bloomberg

ものすごい被害者がいることが想像できますね・・しかしそれに伴って対応されるべき法律が遅れており、何の対策も取られていない。被害者は増えるばかりで守られることもないのにこのような会社だけが増えて行く・・・。この負の連鎖を防ぐ法律を作るよう今回、政府に対して抗議をする予定でした。

全国にいる大量の被害者を呼び寄せて大規模なデモを北京で、と主催者が呼びかけたわけです。

しかしその呼びかけを全国に拡散するのに使われた媒体は完全な中国当局の監視下にあるSNS、ウィーチャット(微信)。結果中国当局がその情報を把握し、北京の鉄道や地下鉄で一人一人の携帯の中身をチェックするなどという信じられない取り締まりに発展したのです。

鉄道だけではなくデモが行われる予定だった近くの交差点や金融街を封鎖するなど、全ての参加者を摘発しようと各地で警察官が携帯のチェックを行ったそうです。

携帯のチェックとは、主にウィーチャット上で行われた会話や文字の内容を調べ、「北京」や「デモ」、「参加」などの言葉が含まれていればアウトだったそうな。

 

結果、予定されていた抗議活動は行われませんでした。

中国当局の作戦大成功。相当な人数が捕まったのだと思われます。「不安定要因」とかいうレッテルを貼られて拘束されたり、またこれから長距離移動ができなくなる人もいるのでしょう。

今回のデモに対する抑圧は徹底的でもあり、北京から約900キロ離れた西安ではデモ参加予定者の捜査が5日前には始まっていたそうです。

また成都からデモに参加する予定だった女性を乗せた北京行きの寝台列車は、最終的に北京から250キロ離れた別の駅に引っ張られ、結果的に彼女はそこで待っていた北京の警官に逮捕されました。(A demonstration of power: China derails protests before they even begin - The Globe and Mail

実際の行動記録だけでなく、一人一人が「いつ」「だれに」「どんなメッセージを送っていて」またそこから「どんな考えを持っているか」や「何をしようとしているか」まで全て政府に把握されてるなんてほんとにほんとに怖い。

中国は一体どうなっていくんだろう・・

てゆーか一言言いたい!

デモ呼びかけた人よ、なんでウィーチャット使ったの!?

 

☆9月7日更新

P2P被害者の女性の生々しい自殺の様子。娘に残した遺言が絶望的です。「あなたはよく勉強して国を出て留学するのよ」