NANAKOの海外移住日記

変化を好み移住をくりかえす5か国語話者です。母国日本も大好き。現在は台湾。

中国人は日本文学が好き?

上海に来てすぐ、会社にいる30代の中国人女性の机の上に、東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の中国語翻訳版が置いてあるのを見つけた。

すげ!きっと親日の人や!とけっこう驚きました。

中国人は本は本屋で読むもの、つまり買う人は少ないのだと誰かに聞いたのですが、東野圭吾の本を買うってよっぽどのファン?かと思っていたら。

その女性と知り合ってみると、ぜーんぜん。日本のことなんて全然しらないし、もちろん日本語もしゃべれないし、親日でもなんでもない。あれ?と肩透かしを食らっていたら、その理由は上海の本屋にいってみるとすぐわかりました。7階建てのジュンク堂規模の本屋です。

日本作家の翻訳本だらけ!!しかも色んなジャンルがあります。 

ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか (青春新書インテリジェンス)は一瞬買おうかと思ったけど、日本語のほうが効率いいからやめた。

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 インド放浪 (朝日選書 205)とか

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けっこう最近の小説もあるんだなと思えば
鴨川食堂 (小学館文庫)

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松本清張の名作や
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫) 黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)
水の肌 (新潮文庫)

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 金田一少年シリーズで有名な横溝正史のミステリー作品。
双生児は囁く (角川文庫)

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その他、ベテランパイロットのエッセイもあるし
機長の一万日 コックピットの恐さと快感! (講談社+α文庫) 

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ファンタジーもある!
孤独か、それに等しいもの (角川文庫)

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これは映画化もしたミステリー作品ですね。
半落ち (講談社文庫)

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湊かなえ氏の作品や
絶唱

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西加奈子氏の作品は何冊かありました。日本でも人気ありますね。
漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)

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これはなんとドア前に推薦本として置かれていました。

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題名も堂々の日本語でインパクト大です(もちろん中身は中国語)。これ見たとき、ここ台湾なのか?と思っちゃったよ。だって中国にも東洋史の著名な学者たくさんいるのでは?なぜあえて「五世紀の東アジアと日本」をテーマにした日本人の本が推薦書として一番目立つ場所にあるんだろう?しかも新書じゃないよ?かなり前の作品なのに。
中国に焦点を当てているほうが売れるのでは・・と思うけど違うのかな。しかし研究に国籍が関係ないのは当然です。良いものは良い。だから訳される。客観的評価なんでしょう。中国にしてはちょっと意外、と思った私は偏見持ってる・・?

 

さらに、驚いたのは
こーんなテーマの論文、考察系の本まで出ていること!

こちらは第二次世界大戦前の日本人を研究した本。これぜひ日本語で読んでみたいです。
中国でこの本が翻訳されてるって一体どんな視点で書かれてるんだろ?
日本人とは何か (講談社学術文庫)

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これは共産党が好きそうな題名だな・・。
原作はこれ。トインビーの中国観 (1978年) (現代教養文庫)

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今回は日本文学の訳書がテーマなので言及はしませんが、中国人による反日系の本もたくさん出ています。南京大虐殺についての本などは、表紙の作り方から圧倒的に見せつけてくる。反日感情を持つ人も多いはずです。

 

 日本文学コーナーまであるよー!びっくり!

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ほんとに色々な日本人作家の本が訳されていますが、圧倒的に多いのはなんといってもこの人。東野圭吾氏です!

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こうやって特別なプラカートで推薦されているのは、日本人の作品ではこの人だけでした。きっと中国の若い世代はほとんど名前知ってるんではないでしょうか。その次に多かったのは、伊坂幸太郎氏かな?

小説でいえば日本人と中国人の好みって似てるのかな?と思いますね。売れている本が同じです。

もちろん、英国やアメリカなどの翻訳本もたくさん出ていました。でも日本の作品がより多かったです。だって上記の写真を見てもわかるように、「日本文学コーナー」が独立しており、諸外国の作品は「海外文学コーナー」になっていたから。日本文学は海外文学とひとまとめにできないぐらい多いということです。

 

ちなみにドイツで日本人の作品といえば圧倒的に多いのは村上春樹氏です。彼の作品はドイツでもとても高い評価を受けており、どんな小さな本屋にも置いてあるし新しい本が出たときは必ず特設されています。大学の日本語学科でも題材になるぐらい著名です。
あとは何度か吉本ばなな氏の作品を2,3冊ぐらい見たことがあるぐらい。

しかし中国では村上春樹氏の本も少しあったけど、目立ったのは圧倒的に現代ミステリー作家系でした。

 

私は上海に来る前、中国人って日本人に対してどんな感情を持っているのかよくわからなくて、少し構えているところがありました。でも思ったよりずっとずっと日本の文化は受け入れられていると感じます。あらゆるところで日本語を目にするし、市場でも高い価値があるようだし(”日本で有名な〇〇!”とか)びっくり。街を歩いていると親日じゃないの?と勘違いしそうになる。

上海だからかな?政府と国民の日本に対する温度が違うだけなのかな?それとも若者と年配の方の認識に差があるのか。

f:id:nanapupst:20180423220121j:plainショッピングモールの中にこんなんまで。

また上海以外の場所も訪れてみたい。

 

明天見!