NANAKOの海外移住日記

変化を好み移住をくりかえす5か国語話者です。母国日本も大好き。現在は台湾。

リスペクトは大切だよ

プライベートで付き合いはないけど
授業で会えばまぁまぁ話すという中国人の学生がいました。


ある日、どのゼミを取ったかという話をしてたのですが
その学生が私が先学期に受けた”中国の歴史”というゼミについて
「1時間も耐えられへんかった」
と言いました。

私的には満足だったゼミなのでなぜかと聞くと

「あの教授、最初に 女媧(nüwa)の神話について話したやろ?
それをnüweかなんかありえへん発音しよってん。
あの教授中国の事いまいちわかってないなと思った」

と言ったのです。

へ?
そんだけで教授を判断するん?

と思ったが、確かに私も4人いる中国学の教授陣(全員ドイツ人)の
中国語の発音の下手さには最初驚いた。

ドイツ語で説明しながら中国語の単語を時々挟む事がほとんどなので
そうなるのは自然と言えば自然なのですが、
中国語は声調を間違えれば全く違う意味にもなるというのに
皆お構いなしでめちゃくちゃな発音&声調を使うのです。

・・にしてもやな
それだけでアンタ、教授を全否定するてどーなん・・

と思いつつある出来事を思い出した。


もう数年前になると思うのですが
ある中国人学生が
翻訳のクラスでドイツ人の教授と口論をして
教授をカンカンに怒らせたらしい。

内容は
「等明天再說」(直訳☆明日まで待ってまた話そう)

という常用文を教授が

「bis morgen」(直訳☆また明日)

と訳したところを、中国の学生が猛反発したというもの。


確かに また明日 の中国語は別にある。

私も等明天再說をドイツ語に訳せと言われたら
bis morgenとは表現しなかったと思うが
私の場合はどちらも母国語でないから直訳にしがちなのだ。

結局中国人の講師が
学生が間違っていて、教授が正しいと主張した。

教授が学生に吐き捨てた言葉がこれ。

「もっとドイツ語を勉強してから言え!」

そう、 中国語の問題ではなく
学生がドイツ語を正しく理解していなかったのである。

また明日(bis morgen)というドイツ語は
「明日会う=話す」とドイツ人は理解するのである。

そう、これが意訳の難しさ。

語学って深いな・・
簡単な言葉でも侮れないんだな・・・と思って
翻訳家は決して志さないと誓ったこの出来事。

それにしても、こういう態度って外国に来て民族アイデンティティーみたいなのが高くなってるからこそ起こるんだよね、と思う。

もし中国人の教授が同じことを言ってたら
この学生はカンカンに怒らせるほど口論しただろうか?

中国や中国語に詳しいドイツ人(外国人)だったからこそ
いや、私のほうが中国(母国)のこと知ってる!と主張したんじゃないだろうか。

結局のところ、なめてたんですよね。


なんか教授の発音に文句言うてたあの中国人も
この口論学生のタイプなんやろな
と感じたのでした。

ちなみにどちらも女性で
顔も形も似ていました。

 

bis morgen!